【「筋肉反射テスト」とは】
 
 
 
 成り立ちは、20世紀初頭にアメリカで誕生した手技療法である「カイロプラクティック」からでした。こちらは手技や機器を使い、いわゆる背骨を中心とした骨格系を整えて体を健康に導く技法でした。
 
 
ここから派生したAK(アプライドキネシオロジー)と呼ばれる応用キネシオロジーの研究の中で、ジョージ・グッドハート博士は筋肉の強さに関するある法則を発見しました。
 
 
それは、筋肉の強さを評価する際、身体は構造的なバランスが崩れたりすると筋肉の反応が弱くなったり、また体にいい物質に対しては強く、悪い(合わない)物質に対しては弱く反応する様子が見られました。
 
 
その際、中医学の経絡(エネルギーの通り道)の概念も取り入れられ、特定の筋肉に対応するエネルギーの強弱を検査・評価し更に、治療法を見つける技法としての「筋肉反射テスト」1964年に発表されました。
 
 
 
 
   ※例えば、任脈(左上)の気の流れ・強さは「棘上筋」の動きと対応していることが分かりました。 
 
 したがって、この棘上筋の強さに異常がある場合=任脈の流れに異常がある、という理解をします。
 
 
 
 これだけでも十分すごい発見なのですが、この筋肉反射テストのすごい所は、筋肉が気の流れの反射区になっていること以上に、精神的なテーマ(心理的な物事)に対しても反射を示してくれることなのです。
 
 
 例として、この五行陰陽説の木・火・土・金・水は、それぞれ怒り、喜び、共感、悲しみ、不安の感情に対応しています。特定の筋肉のテストをすればどういった感情が体に影響しているのか明らかになります。
 
 
 とはいえ、これは昔から人が体で表現してきていたことです。子供は素直なので怒れば腕を震わせます。地団太を踏み、泣き叫びます。大人でもお化け屋敷で腰を抜かしたり、怒りを我慢して肩が盛り上がってきたりします。特定の筋肉に感情や想いを伝えて、何らかのアクションをさせようとするのです。
 
 
この業界でよく言われますが、英語のemotion(感情)はe-(エネルギーの)motion(動き)と解説されます。
つまり、精神活動(感情・思考)が実際に体に表現されていくことの裏付けでもあるのです。
 
 
 
 
 
 ☆まとめると、この「筋肉反射テスト」を使うことで、身体への影響が分からなかった(感情・思考)という精神活動が、身体にどういった影響を与えていたのか分かるようになります。
 また他方では、自分に合う・合わない物質・食物も分かります。そのため、無意識に自分に合わないものを食べていたり、合わない環境に身を置いて体調を崩してしまっていた、なんてことも分かります。
 
 
 ただ、とても繊細な技法なので、上手に扱っていく必要があります。人の好き嫌いや未来の事まで当てようとする取扱者が以前にいらっしゃったりしたようです(興味があるのはよく分かります笑)。しかしながら、占いの類ではないので、あくまで「ご自分の潜在意識に問いかけているだけ」という理解をして頂きたいです。その上で、ご興味を持って受けて頂けたらと思います。