【ヨーガセラピーの原理について】
ヨーガセラピーとは、古代インドで伝わる伝統的なヨーガ(Yoga※いわゆるヨガ)を、科学的研究を基に一般の方や病気を持った方が心身の改善に活用できるようにした代替療法(セラピー)です。
いわゆる修行のような、長時間ポーズを取ったりという体力を必要とするものではなく、自分のペースでゆっくりと動きをつけて体や心の反応を観察しながら、心身の改善に役立てていくものです。
なので、小さなお子様からお年寄りの方まで、自分で実践することができるセラピーです。
様々な疾患や障がいを持った方々が病院や施設でインストラクターと一緒にこのセラピーを実践し、その中で多くの方が心身の疾患・体力の改善の役に立ったと報告しています。

伝統的ヨーガ自体はもちろん宗教的な教え、要素を含んでおり、難解で大きな体系が存在しますが、このヨーガセラピーの目的はまず『心身の健康を取り戻す』ためのものなので、その要素・技術だけが効率的に抽出されたプログラムになっています。
ヨーガセラピーで採用されている人間の構造論では、私達の身体⇒呼吸⇒感覚器官⇒知性・理性⇒本性の順に従って内側に入っていく『層』になっている、という考えが採用されています(人間五臓説)。
そしてそれぞれの段階で問題を抱えてしまっている場合に、その状態に合った技法を用いて改善を促していくのです。
以下の施術メニューには、それぞれの段階に合わせた技法の例をご紹介しました。
【施術メニュー例】
◇ヨガのポーズ(アーサナなど)
…一番外側である肉体から始めます。ゆっくり特定のポーズを取る過程で筋力・柔軟性を高めます。
◇呼吸法(ブリージングエクササイズなど)
…意識して様々な呼吸法を行うことで、自律神経を自らコントロールして改善させます。
◇リラックス法(ディープリラクゼーションなど)
…肉体・呼吸をより意識化させる訓練を通じて、自分の感覚に集中できる状態を作ります。
◇カウンセリング(ダルシャナ)
…ヨガの哲学を通じて、日々の自分の振り返りやストレスに感じている事に対して理解を深めます。
◇瞑想法(メディテーション)
…全ての物事から脱同一化する(離れる)・逆に特定の物事に同一化する(入る)訓練をします。
◆あらゆる心身相関の疾患や不調に対して、一生使えてセルフケアもできるメニューです。まだまだ私自身も学びの途中ですが、奥深く健康に対する広く深い概念が理解できるようになります。ぜひ受けてみて下さい。
