セラピストプロフィール

 
 

 仁野 真史(にの まさし)

 
 
1982年(昭和57年)7月31日、千葉県山武市生まれ。習志野市で育ちました。
大学では横浜に引っ越し。国際学部国際学科を単位ギリギリで卒業。硬式テニス部に所属。
部員が総勢7人で6人がレギュラーのため、こちらもギリギリ団体戦に出れました。
大学卒業後スポーツの代理人になりたいと英会話スクールのマネージャーとして働くも倒産(!)
その後先輩の紹介でスポーツ小売店のバイヤー兼販売員として接客に従事しました。
 
 
 

 降りかかる出来事と、セラピストになるきっかけ

 
 
 人生の転機は27歳の時でした。
 
 結婚して息子を授かりましたが、その息子には先天性の障がいがあったこと、また年齢に伴って重度の発達障害・自閉症スペクトラムであることがわかってきました。
 
病気や障がいについて、外ならぬ身内事として知らなければいけない状況になったのです。
 
 
これをきっかけに、自分も息子のことをもっと深く理解できるように、あわよくば治療法も見つけられたらと素人ながらに思いつつ介護・医療業界へ転職しました。
 
 
 介護業界で懸命に働くなかで病気のメカニズムを学ぶ機会は多々ありましたが、医学的に解明されているものも、息子の疾患のように解明されていないものも多くありました。ただ原因が分かったとしても治療方法がない、というケースも多くありました。
 
 
特に疑問に思っていたのは精神疾患というもので、当時の自分にはその原理が理解できずに現場での対応にも苦慮していました。認知症・統合失調症・躁鬱など研修や介護現場の対応でも勉強を重ねていきましたが、実援助の場面では当事者を含めて混乱を極めている状況のように感じました。
 
 
これは息子にも当てはまりました。発達の遅れから危険行為や迷惑行為(本人は全くそういう認識はありません…)を重ねて私達家族は疲労困憊になり、徐々に慢性的なストレスから心身の不調を感じるようになりました。
 
 
 そんなある日、仕事中に強いストレスを覚え突然奇妙な感覚に襲われます。当時大塚という路面電車が走っている駅の近くで働いていたのですが、路面電車が通るたび異常な恐怖感に襲われ、頭の中から消えなくなってしまいました。その日以降、朝起きれば悲観的な感情が続いて仕事にも行きづらくなってきました。今思うと鬱病のようでした。
 
 
元々仕事柄精神疾患の事は知識として知ってはいましたが、まさか自分がそのような状態になるとは想像もしておらず、今後の事を考えるととても恐ろしくなりました。家族もいて守るものもあり、息子は大変だけど全てに悲観的なわけではなくちゃんと幸せも生きがいも感じていました。しかし意識の中からこの不合理な恐怖感は全く離れてくれません。
 
 
 そんな状況でもがきながら、インターネットで見つけた「一義流気功」さんという気功治療院のホームページで、自分の症状とよく似た<異常反応>という用語が説明されていました。自分の意識にこびり付いた異常な恐怖感と、この治療院が説明していた<異常反応>の説明はかなり合致していたので、もしかしたらここに通院したら治るのではないか?と感じました。
 
 
とはいえ通院したのは他の方法(薬・カウンセリング・整体・休職して休みを取る)を全て試した後でした。率直に言って気功で治るなんて怪しすぎると思っていましたし、他の方法でも少しずつ良くなっていっていました。ただ、どうしても意識の中の深い違和感までは届いていかない…そんな感覚が残っていたのです。
 
 
 発症して3ヶ月、一縷の望みをかけて一義流気功さんで治療をして頂きました。なんだか不思議な腕を押す検査をした後に自分の状態が分かりましたとの説明を受け、そのままベッドに横たわり、ただ寝て気功らしきものを受けているだけでした。
 
 
するとその帰り道、あれだけ消えなかった頭の中の恐怖感・違和感がなくなっていることにすぐに気づきました。…驚きとともに、とても安堵した瞬間でした…。
 
 
と同時に、沢山の疑問が湧いてきました。
 
 
・これは一体どんな原理で作用しているんだろう?
 
・触らないで治るのなら、世の中の病気や治療方法はもっと解明されるのでは?
 
・未知の病気も解明され治療できるなら、息子も改善するのか?
 
などなど。
 
 
 
 その頃まで私は元医師が運営する企業で教育研修を受けて働いていたので、一般の人以上に医療に対する理解や非科学的なものへの猜疑心は持っていました。ただ、私の目的は息子の病気や色々な病気を抱えた人の役に立つこと自体にあったので、正直効果があれば方法は何だっていいじゃないかとも思いました。
 
 
この治療を受けたことで、その恐怖心からの安堵、解放と同時に、全く新しい医療観・知見を手に入れたような(今思えばどこか子供のような)興奮した感情になっていました。
 
 
また気になったのはその検査方法でした。体の反応を見て何か診断をされていたので自分で色々調べたところ、それが「筋肉反射テスト」と呼ばれるものだと分かりました。この技術こそが人間の潜在意識を知ることができる方法だったようです。
 
 
 すぐに自分も勉強したいという衝動に駆られると、横浜でその筋肉反射テストを使ってセラピーをされている先生がいるとわかり、セラピーを受けてみることにしました。
 
 
こちらのセラピーでは先程の「筋肉反射テスト」を使いながら、東洋医学で伝わるところの<経絡>…気の通り道のエネルギーの強さを検査して、呼応する経穴(ツボ)やリンパなどを治療ポイントとして使うものでした。さらに言葉がけや食物によっても調整・改善していくことができるということを教えて頂き、とても感動しました。
 
 それは「タッチフォーヘルスキネシオロジー」と呼ばれるものでした。
 
 
 さらに関連して、教育キネシオロジー「ブレインジム」という体操がありました。これは発達障害、学習障害の改善にも役立つという学問体系で、こちらも自分の体を通して多くを学ばせて頂きました。
 
 
 新しい学びに喜びを感じながら益々世の中の不思議、人間の不思議を知っていく私でしたが、一方で落とし穴もありました。こういったセラピーに頼りきってしまい、生活の中での自分へのケアを怠っていました。具体的には睡眠時間や体調を整えなくても、ドーピングのようにこの技術を使えば自分が以前より強くなっていけるように錯覚していったのです。
 
 
そのため、心身のストレスがかかる仕事や生活により深く身を置き、結果としてまた体調を崩すようになってしまいました。その時は、以前よりからだやこころからサイレンのように強い症状が出て倒れてしまい療養のため家族とも離れ離れになってしまいました。
 
 
 
 
 もちろんセラピー自体はとても有益でしたが、それだけではなく日常の想い癖や日々の生活を整えること、対人関係をはじめ人との関わり方など、まだまだ理解すべきことが多くあることに当時は気付けませんでした。
 
 
 
そういったこともありながら、また療養中に何かを得たいという願望が沸々と沸き起こり、新しくヨーガセラピーを学び始めると、少しずつ回復の兆しが見られていきました。そのなかでより体系立って健康の概念を理解することができてきました。
 
 
 体調が落ち着いてくるとともに福祉の仕事を再開できるようになりましたが、現場の業務から相談業務、いわゆるカウンセリングを伴う業務も増えてきました。そんななか、ずっと以前からあった「自分もセラピストになり、困っている方の役に立ちたい」という気持ちが沸々と芽生えていました。
 
 
というのも、現代はストレス社会と言われ続けて長期的に社会問題化しています。私自身仕事上多くの方の通院に寄り添い、お薬を飲みながらも症状や副作用に苦しんでいる方を目の当たりにしてきました。もちろん改善する方もいますが、むしろ薬の副作用によって悪化し場合によっては長期入院されていく様子も見てきました。現代医療のみ、保険医療のみでは改善できない症例も沢山あるようでした。
 
 
 そんななか、こういったセラピーもあるよという情報を伝えることも、相談に乗ることもできないのはとてももどかしく感じていました。私自身はカウンセリングやセラピーを通じて、また日々のケアを通じて生活を取り戻し、さらに豊かな人生を送れるようになったことを実際に体験してきています。
 
 
このような経験をしてきたからこそ、セラピストとして心の悩みや体の痛みを持った方々に新しい選択肢を提供すること、現在の医療では手が届かない役割を補うことが自分の使命になるのではないかな、と感じています。
 
 
 
 
 長くなりましたが、読んで下さり本当にありがとうございます。
このような使命を理念として、お一人お一人の人生へお手伝いが出来たらと思っています。
何卒、宜しくお願いします。
 
 

 セラピー・研修の受講歴

 

●タッチフォーヘルスキネシオロジー

  • タッチフォーヘルス:レベル1〜3
  • タッチフォーヘルス:メタファー講座

●ディマティーニメソッド

  • バリューディターミネーション
  • ブレイクスルーエクスペリエンス

●教育キネシオロジー(ブレインジム)

  • 教育キネシオロジー:ブレインジム101

●ヨーガセラピー

  • ヨーガニケタン YIC(ヨーガ教師養成講座)
  • ヨガベーシック養成講座

●壱義流気功教室

  • 気功初級講座
  • 身体優先アドバンスコース
  • 精神優先アドバンスコース
  • 完全習得コース(異常反応の解体習得)
 
〇福祉系
  • 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
  • 福祉用具専門相談員
  • 介護福祉士
 …大手介護事業所にて生活相談員、施設長、アドバイザー、本部研修講師を歴任。
その他にも訪問介護、デイサービス、有料老人ホーム、介護老人保健施設、障がい者
グループホーム、就労継続支援B型作業所で勤務、指導歴あり。